入進学や卒業式や結婚式などの節目の行事に出席するとき、着けていくコサージュを手作りしてみたいと思っても、作り方がわからないという方多いですよね。
コサージュはシンプルなデザインのフォーマルな衣装を華やかにしてくれるから、綺麗な生花で手作りしたい。
ですが、全く作ったことがないとどうやって作っていいのかわからないものです。
そこで、生花でのコサージュ制作の経験が豊富な私が、どんな花を選んだらいいのか、どんな材料が必要なのか、生花の下処理の仕方から、ピンのつけ方、リボンのつけ方まで解説していきますので、参考にしてみてくださいね。
コサージュ 生花での作り方はこれ
入進学や卒業式、結婚式などの時ってまずは洋服を決めるけど、なんか華やかにしたいよねと、コサージュ選びをすることも多いですよね。
最近はあまり派手なコサージュを見る機会は少なくなり、シンプルで小ぶりなものを付けているのを見かけます。
そんな可愛いコサージュを作ってみたい。
でも、作り方がわからないという方も多いです。
生花でのコサージュの作り方は、お花にワイヤーを通して、テープで巻き、コサージュの形にまとめていくのが基本です。
工程だけみるととっても簡単そうですが、これだけでよくわからないので、必要な材料と詳しい作り方を説明していきますね。
コサージュを生花で作る時の材料
用意する材料はこちら。
- メインのお花
- 葉っぱ
- 小花
- ワイヤー
- フローラルテープ
- リボン
- ピン
- はさみ
コサージュを作る時の基本的な材料は以上です。
では、それぞれ詳しく説明していきますね。
- メインのお花
コサージュを作るときにメインになるお花を用意します。
大き目のバラだと1輪でもOKだし、小さめのバラだと3輪あればOK。
バラの大きさや作りたいコサージュの大きさで決めるといいです。
使うお花はバラでなくてもOK。
多少水に浸かってなくてもしおれないお花を選ぶようにします。
お花を探すのに手間取ってしまうと余計に時間がかかるので、前日にお花を用意しておきましょう。
- 葉っぱ
お花の裏側につける葉っぱを用意します。
シダ類やアイビーなどしっかりとしている葉っぱが向いています。
すぐに水分がなくなってクシャっとなるようなものは避けるといいです。
- 小花
メインのお花の脇を飾る小さなお花を用意しましょう。
イメージしやすいのはカスミソウといったところでしょうか。
メインのお花との相性や、水分がすぐに抜けてしまうものでないかを考慮して選んでみましょう。
- ワイヤー
手芸店などで購入できるワイヤーです。
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ワイヤーには裸ワイヤーと地巻ワイヤーの2種類があります。
裸ワイヤーは針金そのものの状態ですが、地巻きワイヤーは裸ワイヤーに紙が巻かれたものです。
生のお花に使う時は裸ワイヤーを選ぶといいです。
紙が巻かれてある地巻きワイヤーが手元にある場合は紙が巻かれていても使えない事はないので、利用しても問題はありません。
そして、ワイヤーには太さがあります。
番号が少ないほど太く、多いほど細くなります。
お花の大きさや重さなどによって適切な太さのものを使うと作りやすくなったり、仕上がりがきれいになるので適切なものを選ぶようにします。
葉っぱの場合はどんな葉っぱでも、さほど重くない限り28番ワイヤーを使用します。
お花の場合は26番か24番ワイヤーを使いますが、お花の大きさや重さなどによって変わって来ます。
大輪のバラなど重いものであれば24番を使うようにします。
ワイヤーが適切かどうかの判断は、花を持ち上げてみると確認できます。
花にワイヤーを刺して持ち上げた時に、ワイヤーが曲がってだらんと花が下がってしまうようであれば弱いです。
しっかりと持ち上げられる太さのものを選びましょう。
でも、一個しか作らないし一回しか作らないし一本しか使わない、というケースも多いですよね。
コサージュなので大輪のバラを使うよりも、小ぶりのスプレーバラなどを利用するケースが多いと思います。
一回の為であれば、すべて26番ワイヤーで済ませてしまう事も可能なので、26番のみを用意して作ってみましょう。
- フローラルテープ
お花の首の所からワイヤーに巻き付けていくテープです。
こんな感じのものですね。
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色が様々ありますが、コサージュの場合は緑色を選ぶようにします。
その方が、葉っぱの色と同系色なので仕上がりに違和感が出ません。
- リボン
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コサージュの下側の所にアクセントとして使います。
コサージュ用なので幅の広いものよりは細い物を選びます。
柄のあるリボンはお花の邪魔をしてしまう可能性もあるので、シンプルなものを選ぶなどして、お花とのバランスを考えて選ぶ様にしましょう。
生花のバラのコサージュ作り方はこれ
今回は、ミニバラを使ってコサージュを作ってみました。
お花を調達したら涼しいところで管理して、制作を始める1時間〜2時間程度前に水揚げ(お花に十分に水を吸わせる作業)をします。
では、作業工程通りに詳しく解説していきますね。
お花や葉をカット
お花を首の所からカットします。
お花の茎を水の中で切るとお花が長持ちします。
皿などに水を入れたものを用意して、切ったお花を立てかけて水を吸わせておきます。
こんな感じですね。
小花や葉も同じように水を吸わせておきます。
こうする事でお花の持ちがよくなります。
十分にお花や葉っぱが水を吸ったら制作を開始します。
ワイヤリングをします。
まずは、水から出してしまっても持ちがよい葉っぱから作業します。
葉っぱは28番のワイヤーを使用します。
ワイヤーは半分の長さでも十分なので、半分にカットします。
葉っぱの裏側からワイヤーをさします。
表からみるとこんな感じですね。
葉脈を挟むような感じでワイヤーをさして、ワイヤーを茎と平行にします。
片方のワイヤーを持ち、茎とワイヤーの一本にくるくると茎に数回巻き付けます。
葉っぱが終わったら、次に花と小花にワイヤリングします。
バラは花びらの下にあるガクの下に脂肪と呼ばれるふっくらとした部分があります。
そこに、ワイヤーを刺します。
ミニバラ程度の大きさであれば、横に一方で十分ですが、大きいバラを使用する場合は十字になるように二本ワイヤーを刺します。
葉っぱと同じ様にワイヤーを茎に巻いてもいいですが、ワイヤーが堅くて巻きづらいかもしれないので、下に下ろしただけでも大丈夫です。
花によってワイヤーの掛け方はさまざまですが、茎に横から差して、茎とワイヤリングが平行になるようにして、片方のワイヤーを茎に2〜3度絡めるのが一般的です。
茎にワイヤーをさせるものであれば刺しますが、小花など茎が細くて無理なものもあります。
その場合はワイヤーを添える感じにしてフローラテープで巻いてしまいましょう。
フローラテープを巻く
次は、ワイヤリングしたお花や葉っぱにフローラテープを巻いていきます。
まずは、はっぱからフローラテープを巻いていきましょう。
フローラテープを茎の所から巻きおろし、ワイヤが隠れるまで巻き下ろします。
フローラテープは、斜め下に引っ張る感じで引き下ろしながら巻いて行くと、ゴロゴロせず粘着力も出て来ます。
次は、同じように花と小花もフローラテープで巻いていきます。
こんな感じで下準備完成です。
組み立てていきます。
今度はコサージュの形にしていく組み立てをしていきましょう。
まず、メインの花を90度にまげます。
このときの長さが出来上がりの高さになります。
あとは、他の花も入れたい位置を決め、メインの花の90度に折ったとことに合うようにして折り曲げて、メインの花の折り曲げた所を起点にして放射状になるようにして合わせてデザインしていきます。
何個かいれたらフローラテープで止めながら入れて行くと動かないので組み立て易いです。
小花も同じように入れていきます。
写真小花入れてるところなくてすみません。
最後に葉を入れます。
葉はコサージュ全体を横から見た時に、三枚がまっすぐになるように配置すると奇麗に見えるし、付けたときの座りもいいです。
最後にリボンを付けます。
お花の正面の下側からくぐらせるようにして入れこみ、後ろでワイヤーをひねって止めます。
リボンの作り方はこちらの動画で説明しているので、参考にしてみてくださいね。
ワイヤーの裾の部分をバランスのよい長さで切りそろえて完成です!
完成品がこちら!
久々に作ったので、ちょっとあらが見えたり、途中小花がなかったりしているので、組み立てるのがちょっと解りづらいかもしれません。
慣れてない方は、1点にまとめるのがなかなか出来ません。
難しいかもしれませんが、お花でかくれる部分なので、多少ぐちゃぐちゃでもなんとか頑張って組み立ててみましょう。
ピンの付け方を伝授
生花で手作りするとピンがついていませんね。
もちろんコサージュ用のピンが手芸屋さんなどでも売っているので、購入してもいいでしょう。
安全ピンのようなものなので、フローラテープで巻き付けると付ける事が可能です。
針を下にしてコサージュのメインの花の裏側の所のまとめた所に付けるといいです。
あとは、まちばりのような大きい針で付ける方法もあります。
一センチほどひとすくいして、コサージュのワイヤーの折り曲げた起点になっている所の上を通して、今度はワイヤーの反対側を再度ひとすくいします。
コサージュの両側をすくう感じです。
一本では心もとない感じであれば、ばってんになるように2本で抑えます。
重い仕上がりになった場合は、数本使用する場合もあります。
生花のコサージュの向き
昔は茎が上で花が下で、左胸に付けるのが定番だったようです。
今は特に決まりもないので、どちらが正解という事はありません。
茎が上で花が下だとフォーマルっぽいという意見もあります。
どちらかというと、花が上で茎が下というのが定番になっているように思いますが、できあがりや洋服のデザインなどによって、奇麗に見える位置や方向に付けるといいでしょう。
不安であれば、上下わからないデザインにするのもありです。
まとめ
今回は、コサージュを作るのに必要な材料や、コサージュを生花で作る方法を詳しく解説しました。
作業工程は、お花を調達し、カットして水を吸わせる、ワイヤリングとテーピングをして組み立てたら、リボンとピンを付けて完成。
作業自体は難しいことはありません。
ただ、慣れていないと時間もかかるし、綺麗にできないという事も。
お花を事前に用意して、一回練習してみると本番でうまくいきます。
なんどか練習して綺麗なコサージュを作ってみてくださいね。
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